津田寛治（つだ かんじ）プロフィール
基本情報
- 名前：津田 寛治（つだ かんじ）
- 生年月日：1965年8月27日生まれの60歳
- 出身地：福井県福井市
- 身長：173cm
- 血液型：AB型
- 所属：アンテーヌ
経歴
津田寛治さんは、高校卒業後に映画監督を志して上京しました。
最初はアルバイトをしながら自主映画の制作に取り組んでいましたが、北野武監督の映画『ソナチネ』（1993年）に出演したことをきっかけに俳優として注目を集めます。
以降、北野武作品をはじめ、ドラマ・映画・舞台で幅広く活躍。
特に刑事や人情味ある役柄を得意とし、名バイプレーヤーとして多くの作品に欠かせない存在となっています。
主な出演作品
- 映画
- 『ソナチネ』（1993年）
- 『HANA-BI』（1998年）
- 『模倣犯』（2002年）
- 『おかえり、はやぶさ』（2012年）
- 『シン・ゴジラ』（2016年）
- テレビドラマ
- 『相棒』シリーズ（2003年～）
- 『特命刑事☆二人2』（2007年）
- 『仮面ライダーW』（2009年） – 鳴海荘吉役
- 『花嫁のれん』（2010年～）
- 『科捜研の女』シリーズ（2011年～2022年） – 土門薫刑事役
人柄・エピソード
津田さんは、誠実で温和な人柄として知られ、共演者やスタッフからも信頼の厚い俳優です。
また、映画監督を目指していたこともあり、自主映画制作や短編映画の監督にも挑戦。
演じるだけでなく、作品を「創る」側の視点も持っている点がユニークです。
さらに、地元・福井県への思いも強く、福井の観光PRや地域活動にも積極的に関わっています。
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家族とのエピソード
津田寛治さん自身が語っていたり、インタビュー・記事で報じられている、家族との関わり・思い出など、印象的なエピソードをいくつか紹介します。
1. 親としての想いと時間の使い方
- 津田さんには二人のお子さん（長男・長女）がいて、特に長男は大学進学で親元を離れて寮生活をしているようです。
- 一方で、長女（中学生あたりだった時期）は「遊び相手」であり、家族との時間を共に過ごす癒しの存在と語られています。
2. 「父として」「俳優として」の葛藤や思い
- 長男が小学生のころ、「パパが違う仕事だったらな…」と言ったことがあった、というエピソード。これは、父親としての役割や見せ方を意識させられる言葉だったようです。
- また、長女が成長するにつれて遊びの内容が変わってきて、公園で遊ぶことから遊園地や映画観賞など、家族で行く場所や過ごし方が年齢に応じて変化していくという話。家族との時間がその都度アップデートされてきたことが感じられます。
3. 母親の介護についての心残り
- 最近の映画公開時の舞台挨拶で、津田さんは母親の介護について「仕事の忙しさにかまけて、妻に任せっきりだったから心残りがある」という思いを語っています。
- この発言から、家族、とりわけ母親に対する責任感や、家族間で分担される役割・負担について、津田さん自身が深く考えていることが伝わってきます。
4. 家での過ごし方・住環境
- 一家は東京都杉並区に住んでおり、「子どもがのびのび育つ場所」として杉並を気に入っているとのこと。
- 休日などは家族で散歩したり近所をブラブラ、池でザリガニ釣り、公園で補助輪外しを手伝うなど、ごく普通の家庭生活を大切にしている様子が語られています。
- また、買い物や外食なども地元で済ませることが多く、家族との時間を近場で楽しむというスタイル。
家族が支えた俳優・津田寛治 ～父、夫、息子、娘との日々～
俳優として表舞台で輝く津田寛治さん。
しかしその背後には、家族との温かな時間と、時には心残りも抱える父・夫としての顔があります。
今回は、津田さんの“家族との絆”にスポットを当てて、その素顔に迫ってみたいと思います。
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配偶者との暮らし
津田さんは2001年頃、一般の女性と結婚しています。
報道では、奥さんは「和美さん」という名前で、かつて女優をされていたとも言われていますが、今は一般の方として家庭を支える存在としての役割を担っているようです。
結婚後は、派手な披露宴ではなく親族のみを招いた控えめな形でのお式だったとも。
静かで確かな“日常”を大切にした選択がうかがえます。
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子どもたちとの関係
2002年2月生まれの長男・晴慈くん。彼は大学進学を機に家を離れ、寮で生活しています。
離れて暮らす父親として、津田さんも「できることは仕事を通じて家族を支えることだ」という思いを語っています。
一方、長女は中学生あたり。父との遊び相手として、また家族の中で“癒し”の存在として語られています。遊び場所も公園・遊園地・映画館へと成長に合わせて変わりつつあり、その過程を父親として見守る責任と喜びを津田さんは感じているようです。
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親との時間と心残り
母親に関しては、津田さん自身「仕事の忙しさにかまけ、妻に任せがちだった」という思いを以前から持っていたとのこと。
最新では、映画『自宅でありがとう。さようなら』の公開舞台挨拶の際に、母親の介護について「もっとできたことがあったのでは」という後悔を口にしています。
家族に対する責任感や、家庭内での分担・時間の使い方の難しさ。
役者という職業ならではの「公と私」のバランスの取り方に、津田さんも向き合い続けているのだな、と感じられます。
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日常の中の「小さな幸せ」
役者として忙しい中でも、津田さんは家族との何気ない時間を大事にしています。
- 休日は家族で近所を散歩することが多く、公園で自転車の補助輪を外す手伝いをすることも。
- 池でザリガニ釣りをしたり、子どもたちと遊ぶ場所を近くで探したり。杉並区という環境を、子どもが自由に育ち、のびのび暮らせる場所として気に入っているようです。
- 家での外食も、タイ料理屋さんのヌードルを家族で楽しむなど、「特別な場所」よりも「気軽に行ける場所」での共有の時間を大切にするスタイル。
津田寛治の面白エピソード集
1. 北野武監督に“売り込み”をしたカフェのトイレ
若かりし頃、津田寛治さんが上京して間もない時期のエピソードです。
彼は北野武監督と直接仕事をしたいという強い思いを持っていて、あるカフェで偶然北野監督がトイレに立ったところを見て、「この人に自分を売り込むチャンスだ！」と思い立ち、トイレの出入り口で言葉をかけたことがあると言われています。
もちろん、それが直接オーディションや仕事につながったわけではないのですが、この“大胆でちょっとおかしなタイミングでアピールする”姿勢が、今の津田寛治さんを形作ってきた一面だと思います。
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2. 映写トラブルを逆手に取った“超いい人”な対応
映画『HANA-BI』の上映イベントで、別府の古い映画館・ブルーバード劇場でトークショーが予定されていたときのこと。
上映が映写トラブルで30分遅れるというアナウンスがあったのですが、観客が待っている間、津田さんはなんとステージに上がってこう言いました：
「皆さん、ちょっと映写トラブルみたいなので、それまで僕とお話しして待っていましょう！」
これは役柄で“怖い刑事”などを演じる彼のイメージとは正反対の、気さくで人情味のある対応。会場の雰囲気を和ませ、多くの人から「超いい人！」と感動されたようです。
また、そのトークショーで語られたことですが、『HANA-BI』で津田さんが“後姿しか映らないチンピラ役”を演じた際、実はそのシーンの台詞はアドリブだったとのこと。
「大分に行こうと思って」という言葉もそのアドリブから出たそうで、まさかそれが後に本当に縁ができて大分で舞台あいさつをする日が来るとは…という運命を感じた、という話もしています。
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3. モニター見すぎると演技がダメになる？
あるインタビューで、映像現場のモニターチェックについて津田さんが語っていた話があります。
昔は現場で「役者はモニターを見てはいけない」と言われることがあったそうで、その理由は“今どんな演技をしてるかを見すぎると、自然な流れよりも演技の“計算”が入ってしまうから”というものでした。
実際に津田さん自身、「モニターを見なくなるのは自然なこと」だと感じており、舞台と映像作品での演技の違いや、“考えすぎない”ことの重要性を強調しています。
思わず、「あ、役者も“計算”との戦いなんだな」というのが伝わってきます。
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4. 映画『ONODA 一万夜を越えて』のオーディション秘話
この映画で津田寛治さんが “小野田寛郎役” を演じることになった背景に、意外な再会エピソードがありました。
彼はデビュー前、録音スタジオの喫茶室でアルバイトをしていたことがあって、そこで監督（アルチュール・アラリ監督）と顔を合わせていた時期があったのだそうです。
約30年後、その縁が巡ってこの映画で主演を張る機会を得ることになるわけですが、その「昔と今の交錯」が、本人にはとても感慨深かったようです。
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プロフィールまとめ
ちょっと意外で、でも人のいいところがしっかり見える。そんな津田寛治さんの“役にならない素の顔”を集めたら、何だか励まされる気持ちになるなあと思います。
俳優というのは、見られる仕事だからこそ「こう見られたい」「役柄でこう振る舞いたい」という思いもあろうに。
そんな中で、津田さんのエピソードはどれも、“役を演じる自分”と“舞台裏での自分”の距離を自然に保っていることが感じられます。
たとえば、上映が遅れたときに機転を利かせて待ってくれてるお客さんと会話を始めてしまうその柔らかさとか、自分がアドリブで言った言葉が後の縁につながるその偶然への感受性とか。
「演技だけじゃない、役者という人間」が見えてくる。
そんなところが、役でも悪役をやる津田さんの“怖さ”とは別の“優しさ”を感じさせて、ファンとしてはなんだかホッとする瞬間です。
インタビューで見える、津田寛治の“本質” ― 性格のあれこれ
俳優としての幅広い活躍に加え、彼の言動や考え方には、一貫して“自分を律する誠実さ”と“自然体でありたい”という思いがにじんでいます。
ここでは、インタビューからわかる津田寛治さんの性格の特徴をいくつかピックアップしてみます。
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１．“考えすぎない”ことを重視する
映像演技、特にモニターを見すぎたり、芝居をあらかじめ“こう見せよう”と計算することへの距離感を、津田さんはよく語っています。
「モニターを見て、今こういう芝居したから続きはこういう芝居にしようって計算することが、逆にどんどん芝居をダメにしていくというのが、なんとなく分かってくるんですよね。」
この発言からは、“演技を自然な流れで受け取る”こと、そして“自分の内側から出てくるものを信じる”姿勢がうかがえます。
考えすぎて固くなるより、素朴で柔らかな表現を大切にしている人だという印象です。
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２．既成の枠・テンプレートをあえて避ける
演じる役にも、既存の型や“テンプレート”的なものに頼ることに慎重です。
「テンプレートってあると便利なんですけどね（笑）。でも、それだけだとステレオタイプになってつまらない。」
「凶暴な役をやるときには…自分の中から凶暴なもの引きずり出して自分の方に持ってきちゃう…静かに『うるさい、うるさいんだよ』って言った方がよっぽど怖いんじゃないかなと。」
つまり、「キャラクター＝型」ではなく、「自分との接点」を介して役を肉付けしていくことを重視しており、それが演技に“リアリティ”や“人間味”を加えているようです。
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３．謙虚さと配慮が根にある人柄
共演者・監督・スタッフとの関わり方においても、津田さんには謙虚さと配慮の姿勢がしっかり見えます。
- 『短編映画』のインタビューで、「スター気取りせず、撮影では分け隔てなく、楽しくやるのが俳優」という、大杉漣さんから受けた教えを大事にしていると語っています。
- 映画・ドラマの現場でも、共演者の演技や存在を“見る（受け取る）”ことを意識しており、自分だけで勝負するのではなく、場の空気や関係性を大切にするタイプであるようです。
この謙虚さが、役を引き立て、共演者との信頼感を作り、観客にも自然な形で“その役”を感じさせる力になるのだと思います。
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４．故郷（福井）や日常を大切にする、感受性の人
津田さんは、生まれ育った故郷やロケーションの“空気感・風景”を意識的に取り込もうとする感性を持っています。
故郷・福井県福井市について、「よその人を迎え入れる姿勢が押し付けがましくなければ冷たくもない、ちょうどいい温度」というような町の人柄を思い出したり、町そのものの“育てられた土壌”を誇りに思うときがあるという話。
長期ロケのときも、観光とは違って「その土地に住むように過ごす」「近所を歩く」「地元の人と日常を共有する」ようなことを意識するという発言。物語に“その土地らしさ”を取り入れたい、という思いが見えます。
こうした感性は、演技だけでなく作品選び・出演時の体の入り方・役へのアプローチにも表れており、“外”を感じながらも“内”を豊かに保つバランスが彼の魅力の一つと言えそうです。
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５．仕事へのストイックさと柔軟さの両立
役者としてのプロフェッショナル意識が高い一方で、「それでも楽しみたい」「変化を受け入れたい」という柔らかい一面もあります。
- オファーされた役を「これだ！」と決めるというよりは、「どんな役でも自分なりに考えて料理する」のが好きだ、という言葉。どんな“食材”（役）でも、自分の味を出していくスタイル。
- また、監督から細かく演出される作品と、自由度の高い現場の両方を経験し、どちらにも価値を見出している様子。例えば、細かく演出される方が“想定外”な学びや発見がある場合もある、という言い方をしています。
このストイックさは、自身に対する要求の高さからくるものでしょうが、それを“苦しみ”とするだけでなく、「楽しさ・発見」に変えていく姿勢が見受けられます。
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まとめ：津田寛治という人
インタビューを通じて浮かび上がる津田寛治さんの性格は、大まかにこう言えます：
- 自然体・ありのままを大事にする人：演技においても、演じる場でも、「本来の自分」が入り込む部分を重んじている。
- 謙虚で丁寧な人：相手を尊重し、役者仲間・スタッフとの関係を大切にする。
- 感受性が豊か：風景や人の様子、土の香り、土地の空気などを敏感に受け止め、それを演技や作品選びに生かす。
- チャレンジ精神を持っている：型にはまらない表現を求め、さまざまなジャンルや規模の作品に臆せず挑戦する。
- 仕事に対してストイックだけど楽しめる：厳しい要求や難しい役にも真摯に向き合うが、その中で学びや喜びを見出そうとする。
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