日本人初のパルクール世界王者・朝倉聖!日本のパルクール界のシンボルとなる日はいつか?

パルクール界の新星、朝倉 聖(あさくら せい)さんは、独自のスタイルと世界的な実績で注目を集めるアスリートです。

その魅力を、幼少期から現在までの歩みを通じてご紹介します。

目次

🏃‍♂️ 朝倉 聖のプロフィール

  • 名前:朝倉 聖(あさくら せい)
  • 生年月日:1999年3月27日の26歳
  • 出身地:神奈川県
  • 所属:TOKIOインカラミ パルクールチーム、monsterpk crew

🎨 幼少期:芸術に親しむ日々

朝倉さんは、幼少期から芸術に親しんでいました。

母子家庭で育ち、母親が仕事で不在の間、一人で絵を描くことが多かったといいます。

中学時代は美術部に所属し、書道も習っており、現在では書道8段の資格を持つほどの腕前です。

運動は得意でしたが、球技などのルールがあるスポーツよりも、自由に表現できる活動に魅力を感じていたそうです。  

🏃‍♂️ パルクールとの出会い

中学2年生の時、テレビCMでパルクールの映像を目にし、その美しい動きに魅了されました。

そのCMは日本のパルクールシーンのパイオニアであるZEN選手が華麗に舞うCM。
パルクールの動きの綺麗さやアート性に惹かれたとのこと。

「体で表現するアートがあるんだ」と感じたことが、それまでの芸術活動と通じるものを感じ、独学でパルクールを始めるきっかけとなりました。

その後、独学で練習を重ね、技術を磨いていきました。  

この時期、母親の理解と支えがあったからこそ、自分の道を見つけることができたと語っています。

🌟 プロアスリートへの道

高校卒業後、日本トップのパルクールチーム「monsterpk crew」に加入し、本格的にプロアスリートとしての道を歩み始めました。

2018年、シンガポールで開催されたアジア大会「LCG IV ASIAN PARKOUR CHAMPIONSHIPS」に初出場し、スタイル部門で3位入賞、ベストトリック賞も受賞しました。

翌2019年には、ドイツ・シュトゥットガルトで開催された世界大会で、日本人男子として初めて優勝を果たし、同年の第1回パルクール日本選手権でも初代王者に輝きました。  

これらの成果の裏には、常に家族の応援と支えがあったことを忘れていません。

🎭 表現者としてのこだわり

朝倉さんは、パルクールを単なるスポーツではなく、自己表現の手段と捉えています。

「絵を描くように、宙を舞う」という感覚で、技の美しさや流れを重視した演技を追求しています。

その独自のスタイルは「SAINTKOUR」と名付けられ、場所を選ばずパルクールを魅せることができるアーティストとしても注目されています。 

🏆 主な大会成績

  • 2018年:LCG IV ASIAN PARKOUR CHAMPIONSHIPS スタイル部門3位、ベストトリック賞受賞
  • 2019年:ドイツ・シュトゥットガルトで開催された世界大会で日本人初優勝
  • 2019年:第1回パルクール日本選手権 フリースタイル部門優勝
  • 2021年:PARKOUR TOP OF JAPAN IN AWAJI 優勝
  • 2022年:第3回パルクール日本選手権 優勝
  • 2025年:PARKOUR PREMIER CUP 2025 NewYear Special in 札幌 第2位 

🎤 メディア出演とパフォーマンス

朝倉さんは、NHKやTBSなどのテレビ番組に出演し、パルクールの魅力を広めています。

また、三代目 J SOUL BROTHERSのミュージックビデオや、G-SHOCK、XperiaのCMにも出演し、多方面で活躍しています。

 🛡️ 身体と心のコンディションを最優先に

ハードなスポーツゆえ、練習は泥沼のようにエンドレスになりがち。

しかし朝倉選手は「体に負荷をかけすぎない」ことを信条に、調子が悪い日はあえて休息を選択します。

「無理やり練習するとストレスやケガに直結する。調子が良いときにしっかり取り組む」  

またヴィーガンを基本とした食事で五感を研ぎ澄まし、見えない“運”や“流れ”にも敏感に反応できる状態を保つなど、身体内外からのアプローチで“最高の自分”を引き出しています  。

⛰️ 挫折も糧に変えるポジティブマインド

世界選手権の代表権を得ながら大会延期や予期せぬ敗北を経験したものの、朝倉選手はそれらを「大きな成長のきっかけ」と前向きに受け止めています。

「落ち込む時期も乗り越えて、今、成長できている良い状態」  

苦境にあっても自分を信じ、逆境を次の成功へのエネルギーに変えるメンタリティは、多くのアスリートの模範となるでしょう。

🌟 個性を研ぎ澄ます“自由へのこだわり”

規則や他人の目を意識するより、自分らしさを追求することにこそ価値を見出す朝倉選手。

「ルールや他人を考えて動くのは苦手。パルクールの自由さが自分にフィットした」  

「大会で結果を残すと同時に、個性や得意な動きを追求するスタイルをもっと磨きたい」  

いわゆる“王道”や流行の大技に飛びつくのではなく、自身のアート感覚に沿った独自技を開発し続ける姿勢が、唯一無二のパフォーマンスを生み出しています。

🔭 未来を見据えた挑戦心

2028年ロサンゼルス五輪での種目化を目標に掲げる一方、その先にある「日本のパルクール界のシンボル」への憧れを胸に、日々研鑽を怠りません。

「大きな技をやる予定です。でも、体に負担のかかる重いハードトリックはあまりやらないタイプ」  

「日本のパルクールのコアな理念をしっかり発信していきたい」  

競技としての成果はもちろん、その背後にある哲学やカルチャーの大切さを伝えることで、コミュニティ全体をリードしようという意志が強く感じられます。

朝倉聖選手のアプローチは、ただひたすらに跳ぶ・走るといった技術に留まりません。

身体を通じた自己表現、五感を研ぎ澄ますコンディショニング、逆境を成長の糧に変えるメンタリティ──それらを一貫して追求する姿勢こそが、彼を“アスリート”から“アーティスト”へと昇華させています。

これからも、そのクリエイティブかつストイックな挑戦から目が離せません。

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